裏世界ピクニックを読み返すと気が狂いそうになるという話

ヤバいですね☆
それはさておき、空魚の過去を知った上で1巻読み返すとヤバいですね。冒頭の水没しそうなときに「ごめん母さん」って言ってるのが重い。母親死んでるじゃん……なんでこんなことするの……「時空、空間、おっさん」とかでチラつく、空魚ちゃんの「自分は人間的にクズなのでは…」みたいな思考も見ちゃいられないよ…あとこの頃は、鳥子と小桜が冴月とかいう知らねー女の話をするせいで、ちょいちょい嫉妬しててかわいい(キモオタ)。現実で考えると最悪だけども。新しくできた友達同士が、知らない旧友の話して湿っぽくなるの、ごめん被りたい。空魚ちゃんの、一人だと裏世界ってこんなに怖いんだ…って気づきはいいんだけど、鳥子と二人なら怖くない!っていうのも逆にマズいですよね。普通に考えて、脳に干渉して人間を怖がらせることが目的っぽい空間を、二人の秘密基地として扱ってるのはあんま正気じゃないですよ。ひとまず冴月関連も落ち着いたことだし、二人で旅行行くのとかで満足してくれませんかね…しませんよね、はい。あちら側と接続したっぽい冴月が、二人に干渉してきてるくさいので、結局裏世界からは逃れられないのはしょうがないとして、幸せに過ごしてほしいなぁの気持ちが強い……

深泥丘奇談面白いよねという話

綾辻行人先生の著書と言えばanotherが有名ですよね。アニメ化もしましたし。ただ私はこの深泥丘奇談のが好きです。初めて読んだときは滅茶苦茶面白いホラー小説だな!としか思わなかったんですが、あれよくよく考えるとクトゥルフモチーフが所々に入ってますよね。小林泰三先生の「C市からの呼び声」にもそういう単語がかなり出てくるんですが、クトゥルフ関係の英語を無理やり日本語にするのいいですよね。確かヨグソトースをむりやり漢字にした奇術団が出てきたはずです。クトゥルフ知らない状態と知ってる状態の2パターン楽しめたのでかなり幸運でした。文庫本はデザイン微妙なんでハードカバー版そのうち買いたいですね。続・深泥丘、続々・深泥丘まで出てて、かなりの大作でした。

無線LANに関する怖い話

以前、とある縁で、寮施設の無線LANの管理を担当したことがあります。管理といっても技術的なことをするわけではなく、単に各号館の各階ごとに設置されているWiFiルーターを把握し、それぞれの階層の人間にそれを割り振るだけのものです。はっきり言って管理体制は杜撰なもので、どこにあるのかもわからない大量のルーターから、意味不明な電波が飛び交っていました。各号館、各階ごとに、建物を虱潰しにチェックしていき、機能しているルーター、廃棄されているルーター、新品のまま放置されているルーターなど様々なものを見つけました。それにより一応、各階ごとにWiFiルーターは発見できました。しかし、おかしいのです。あからさまにアクセスポイントが多いんです。そもそも、正規で購入したメーカーのものでないアクセスポイントさえ見つかるのです。結局よくわからないまま、すべてを見なかったことにしました。ひょっとして勝手に設置している人間がいたのでしょうか…それとも以前まで使っていたものをそのままにしているのでしょうか…

現代怪談 地獄めぐりを読みましたという話

なんと言うか、こんな感じなんだろうな、と想像してた通りのものをお出しされた感じでした。こういう本読んでる時が、一番何にも考えなくてよくて、幸せかもしんないです。

中でも「モーテル」は、女をナンパしてツーリングしてたらモーテル見つけた→ヤれるぜ!と思ったら女が化け物だった…?っていうわかりやすい怪談メソッドに沿った作品で、読んでて楽しかったです。怪談において、女って消えがちですよね。ハゲのオヤジをタクシーに乗せたら、墓場の前でそいつが消えてたなんて話ないんですかね。やっぱ雰囲気でないし無理か。

他にも、韓国の地下鉄ホームで、気持ち悪い人形持ってる老婆見かけた→帰国、東京のホームにもいる!話しかけてきた!しかもこれ人形じゃねぇ!な展開だった「地下鉄」とか、スラスラ読める短編があってよかったです。

ただ「同居人」はちょっとなんとも言えないです。大筋は、おじいさんの家に訪問したら、帰り際におじいさんが「井上さん」に話しかけてた。中年女性の声も聞こえてきた。主人公、ヘルパーの人だろうと判断。その後、近所の人に話を聞いてみたところ、「井上さん」は猫の名前で、ヘルパーはいないらしい。一体何だったんだ…って感じなんですけど、これおじいちゃんがボケてきてるだけじゃないですか?確かに、中年女性の声は何なんだよって疑問は残りますけど、普通に親類とか、懇意にしてる訪問販売の人とかで説明できますよね。少し不思議な話ではあるんですが、怪談かな…いや怪談かも…といった気持ちです。あと最後の「現在、家のあった場所には、立派なマンションが建っている。」がすごい不思議な締めです。別に怪奇現象でおじいさんが死んだわけでもないのに、この締め方なんですね。

「ひとんち」と「なめらかな世界と、その敵」読んでますという話

また澤村伊智先生の本です。TwitterのTL上で誰かが読んだって書いてたのを見て以来、読んでみようと思いつつ、なかなか借りる機会がなかった本なので否応なしに期待度高いです。まだ冒頭数ページしか読んでないですが、すでに人間関係に根差したジトーっとした嫌さがプンプンしてます。人の家行くの嫌ですよね…めちゃくちゃ仲良い人でも、家庭内でアレな面が発揮されてたりしたら嫌じゃん…そんな精神性なので、読み終わるのにはかなり時間がかかりそう。一緒に借りてきた「戦慄都市伝説!!地獄めぐり!!」みたいな本の方がよっぽど気楽に読める。

「なめらかな世界と、その敵」は伴名練先生の本です。これも数か月前のSFマガジンで名前だけ見かけて、そのうち読もうと思ってたやつです。百合SFって紹介されてた気がします。記憶がおぼろげすぎて、何の確証もないですけど。で、冒頭数十ページ読んだんですよ。これ、めちゃめちゃ面白いですね。主人公を取り巻く世界が、三次元空間じゃなくて、四次元空間っぽい…?色んな時間(場所かも)が重なり合ってて、主観たる人間の認識で、それらのうち都合のいいものを選び出せるって感じかな。この主人公、コンビニバイトしながら、自宅でゲームしつつ授業受けてやがる。そしてその主人公と絡むっぽい子の発症してる乗覚障害ってなんなんだよ。

本来、本読んでる場合じゃないんですけど、面白いのでセーフです。続き楽しみ。

怖い話に出てくる訳知りピープルに腹が立つという話

正直何回も擦られたネタではあると思いますが、実感を伴って理解できたのでここに記します。私は都市伝説だったり怖い話だったりが割と好きです。ところがどっこい最近になって、そういう物語に出てくる霊能力者的なポジションの人に、仄かな怒りを覚えるようになりました。有名どころの例を挙げると、「ヤマノケ」に出てくる住職とか、「くねくね」に出てくる祖父とかですね。怪異に襲われた主人公に、事情を話してくれる役割の人たちです。なんか彼らが主人公たちに捲し立ててくるの腹立ちません??むしろキレることが許されるのは、彼らが放置していた怪異に脅かされた被害者サイドじゃありません??怪現象起こるなら解決するように努力してくれ…いやまあ彼らの立場もわかるんですよ。法的にも物理的にも対処できない怪異だから放置して、なるべく関わらないようにしてるんですよね。だとしても、もうちょっと申し訳なさげな感じだせよ!なんで事情も説明してないお前らが、「あれを見たんか!」とか「何をしたんだ!」とか言ってるんだよ!!おかしいだろ!!まずこっちに同情しろ!!そして謝罪もしろ!!怪異>人間なパワーバランスは仕方ない、認めよう。自然の摂理みたなもんだからさ。でもさ、あなた達ずっと前からその怪異のこと知ってたんですよね?だったら周知しようよ…そんなんだから過疎化が進むんだぞ。

ボロクソ書いといてなんですが、普通に恐怖に対する裏返しの怒りかもしれないです。すみません。許してください。

怖い話に出てくる訳知りピープルに腹が立つという話

正直何回も擦られたネタではあると思いますが、実感を伴って理解できたのでここに記します。私は都市伝説だったり怖い話だったりが割と好きです。ところがどっこい最近になって、そういう物語に出てくる霊能力者的なポジションの人に、仄かな怒りを覚えるようになりました。有名どころの例を挙げると、「ヤマノケ」に出てくる住職とか、「くねくね」に出てくる祖父とかですね。怪異に襲われた主人公に、事情を話してくれる役割の人たちです。なんか彼らが主人公たちに捲し立ててくるの腹立ちません??むしろキレることが許されるのは、彼らが放置していた怪異に脅かされた被害者サイドじゃありません??怪現象起こるなら解決するように努力してくれ…いやまあ彼らの立場もわかるんですよ。法的にも物理的にも対処できない怪異だから放置して、なるべく関わらないようにしてるんですよね。だとしても、もうちょっと申し訳なさげな感じだせよ!なんで事情も説明してないお前らが、「あれを見たんか!」とか「何をしたんだ!」とか言ってるんだよ!!おかしいだろ!!まずこっちに同情しろ!!そして謝罪もしろ!!怪異>人間なパワーバランスは仕方ない、認めよう。自然の摂理みたなもんだからさ。でもさ、あなた達ずっと前からその怪異のこと知ってたんですよね?だったら周知しようよ…そんなんだから過疎化が進むんだぞ。

ボロクソ書いといてなんですが、普通に恐怖に対する裏返しの怒りかもしれないです。すみません。許してください。