ファミリーランドを読んだという話

 だいぶ前に図書館で借りた澤村伊智先生の「ファミリーランド」を読みました。SFホラー短編集です。同じ作者の「ぼぎわんが、来る」も以前チラ見したんですが、読めば読むほど心に負荷がかかりそうで、途中脱落しました。(映画のほうは、柴田理恵の演じる最強の霊能力者が話題になりましたよね。)いや~な身内は、閉塞感故にいや~な気持ちになるんですよね。

 京極夏彦先生の「厭な小説」にも、付き合った彼女が、カレーのグリンピース嫌いなんだよねって話したら、次の日からカレーをルー:0%、グリンピース:100%にしてくる狂人だったって短編が載ってました。家族の問題だから…とか言って、警察が介入してくれないのも最悪ですよね。

 そういういや~さマシマシの本でした。「コンピュータお義母さん」が特に嫌すぎでした。老人ホームに入ったお義母さんが、息子夫婦宅のIoT端末ハックして、嫁に干渉してくる話です。しかもそいつが死んだら死んだで、依頼してた有志の団体が代わりに監視してくるし、最悪すぎですよ。お義母さん死後は、人工知能お義母さんが干渉してくるようになるのかと思ったら、まさか知らない有志の団体が出てくるとは。人工知能のほうが生きてない分よっぽどマシなのが最悪!